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二度と同じ失敗をしなければビジネスは成功に近づく

織田信長に学ぶ、

織田信長は、石山本願寺と勃発した戦闘において本願寺を包囲し、兵糧攻めを行った。そのため、本願寺は西国の大名・毛利輝元に海上輸送による兵糧や武器などの支援を求めた。

前回は村上水軍の前に壊滅的な大敗を喫したが、織田信長は九鬼嘉隆に命じて、大筒・大鉄砲を装備し、焙烙火矢が効かない鉄甲船6隻を伊勢国大湊で建造させた(本当に鉄甲船だったかは疑問視している資料もある)。九鬼嘉隆の6隻の鉄甲船は、敵を引きつけて、大将が乗っていると思われる船を大砲・大鉄砲で集中攻撃するという戦術をとった。これを恐れた毛利水軍はそれ以上近づくことはできず、数百隻の船が退却していった。

この戦いの結果、大坂湾の制海権が織田方のものとなったが、この戦いの後も兵糧や武器の搬入や、兵士の入城は行われている。そして約2年後、顕如は織田信長に降伏し、石山本願寺は織田信長に明け渡されることとなる。

(解説)

前回敗北した原因を「焙烙火矢」を防げなかったことにあると考え、これを防御することで、負けないことを考えた。その結論が、鉄甲船の建造だったというわけだ。おそらく、九鬼水軍の操船技術も、第一次木津川口の戦いの時よりも、格段に上がっていると思われる。

ビジネスには失敗はつきものなのだから、失敗したことを悔やんでも、責めても仕方がない。重要なことは、次に同じ過ちを犯さないことだ。これができない人がいて、毎度同じ過ちを犯しているところを見ると、バカは死んでも治らないなとつくづく思う。

起業家はつまらないプライドなど捨てて、失敗を失敗と認めることが第一だ。それを失敗と認めなければ反省しない。しかも何故か、どんなことがあっても、相手が悪いと言い出す。自分が悪くはないのだから反省するわけがない。相手のどこが悪かったのかに焦点を絞り、ひたすら相手のことを責める。仮に相手が悪かったとしよう。それをカウンターパートに選んだ奴は誰なんだと。要するに人を見る眼がない。その人を選んだことが失敗なのだ。つまり自分に人を見る眼がないことに気づかなければならない。

さて、反省をしても、それが的確な反省でないことがよくある。そうすると同じ過ちを何度も繰り返す羽目になる。だから失敗は必ず別の失敗だったかが問題。同じ過ちさえしなければ、どこかで上手くいってしまう。だからめげずに続けることだ。

[教訓]

〇ビジネスには失敗はつきもの。二度と同じ過ちを繰り返すな。

〇失敗は成功の教材である。なぜ失敗したのかを教えてくれる。

〇別の失敗をし続ければ、そのうち神様の方が嫌になって、神様は成功させてくれる。神様が諦めるまでやり続けろ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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