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チームサポートの重要性。誰も一人では働けない。

織田信長に学ぶ、

越前を制圧した信長は、全軍に小谷城の総攻撃を命じた。そして秀吉率いる三千の兵が夜半に長政の拠る本丸と長政の父・浅井久政が籠る小丸にとの間にある京極丸を占拠した。これで、父子を繋ぐ曲輪を分断することに成功した。やがて小丸への攻撃が激しくなり、八百の兵を指揮していた久政は追い詰められて小丸にて、浅井惟安らと共に自害した。

その後、本丸はしばらく持ちこたえ、長政はその間に嫡男万福丸に家臣を付けて城外へ逃がす(その後捕えられ、関ヶ原で磔)。さらに正室のお市の方を3人の娘と共に織田軍に引き渡した。

その最後の仕事を果たしたのち、袖曲輪の赤尾屋敷内で重臣の赤尾清綱、弟の浅井政元らと共に長政は自害して小谷城は落城。この日をもって、北近江の戦国大名浅井氏は亮政から3代で滅亡した。

(解説)

小谷攻めの第一線に置かれたのが秀吉。まずは長政の守る本丸と、久政の守る小丸の間の京極丸を占拠することで、父子の連絡を断絶した。

チームで頑張っていても、誰かが脱落すると次から次へと脱落していく。特に連絡が取れている間は、頑張れとか踏ん張れともいえるが、連絡が取れなくなったら、相手の状況がわからず、不安になる。戦場では孤立してしまうと、モチベーションも下がってくる。そもそも兵隊の数も織田側が3万人、浅井側が5千人だからなおさらである。敵に囲まれていて、誰からも助けが来ないと思ってしまうのである。

今どき、SNSや携帯などの通信手段はあるし、情報が技術的に切断されるのは非常に稀である。チームで仕事をしている中で、仕事の分担も大切だが、仕事のサポートもまた大切だ。

特にやったことのない仕事の場合、その仕事の経験をもった同僚のサポートは心強い。

ただ、サポートがあることを良しとして、自分の手を抜いてしまってはよくない。他人に頼りすぎてもいけない。できる限り自分の力でやっておくことが必要で、実際のサポートは上見や助言してくれる程度にしておいた方がいい。その方が確実に自分の力が付く。仕事の上で他人のサポートとはある意味保険だ。タスクが山積みになり、そのときに、手の空いた人のサポートが少しでもあるだけで気分が楽になる。

[教訓]

〇チーム同士の助けがあるというだけでモチベーションが上がる。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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