「恥といふことを打ち捨てて 世のことは成るべし」
(解説)
恥という単語を含む、諺をいくつか挙げてみる。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥:知らないことを聞くのはほんの一時の恥で済むが、聞かずに知らないまま過ごすのは一生恥ずかしいということ。
下問を恥じず:身分や年齢の低い者に物事を尋ねることを、恥ずかしいとか体裁が悪いと思わず、素直に聞くという姿勢が大切だということ。
命長ければ恥多し:長く生きていれば、それだけ恥をかく事も多くなるということ。「長生きは恥多し」ともいう。
恥をかくことは、確かに恥ずかしい。しかし恥をかくことをするから、色々なものが生まれる。ここで恥をかくとは、失敗を冒すことと道義である。起業家が失敗を恐れていては、何もなしえない。失敗をして数多く恥をかき、恥ずかしい思いをして、なにくそという気持ちをエネルギーにして、現状の閉塞感を打破するのだ。
恥を恥と思わないまで鈍感になることが良いことではないのだ。それを恥だと受け止める気持ちがまず必要である。
上記の諺でも、恥をかく、恥ずかしいことは何ら悪いことではないと言っている。
[教訓]
〇起業家は恥をかくことを恐れるな。
〇恥は世の中を変えるエネルギー