落ち込む暇はない、次だ。

「おれは落胆するよりも、次の策を考えるほうの人間だ。」

（解説）

起業家は読んで字のごとく、事業を起こすのが仕事だ。とはいえ、どんな事業だって失敗が付きまとってくる。ダメなら、いつまでも拘ってないで、改善するなり、ハイ次々である。

事務系の仕事をしていると、間違えないことが当たり前である。つまり失敗をしたらダメなのだ。もちろん失敗してもやり直せばいいということがほとんどではある。でも上手く行って当たり前の世界。事務系の資格を取得する際には、難関資格では中々試験に受からないから失敗ということはあるかもしれない。

それに引き換え、営業なんて断られてナンボだ。会社四季報の中で1,000件くらいアポ電をして、会ってくれるのが100社。1年以内に契約してくれるのが10社と考えれば、99%の確率で断られている。でも1%が顧客になってくれたわけだから、それで良しとする世界だ。事務系の人からすれば、営業の大変さはわからないかもしれない。

営業をやりたての頃は、断られるのが怖かったが、断られ続けていると慣れてきて、心臓に毛でも生えてきたようだ。断られてからが始まりだと思えるようになった。

事務系の経験しかない人が事業をやり始めると、最初は衝撃なんじゃないかと思う。それこそ上手く行く方が稀な、失敗のオンパレードだからだ。そもそもいつ上手く行くんじゃい、といいたくなるくらいなものだ。それを誰に聞いても答えてくれる人がいるわけではない。とにかく上手く行くまで自ら改善するのみである。

落胆していれば誰かが助けてくれるわけでもない。自分で解決しなければならない。だから起業家は落胆している暇等ない。落胆していたら時間がもったいない。何もしなければ浮上せず、赤字の垂れ流し。このままでは生きてはいけない。だから次の事を考えなければならない。起業家の仕事は、始めたビジネスを早く軌道に乗せることだ。

[教訓]

〇失敗したからと言って落胆するな。改善しろ。次の事を考えろ。

〇ビジネスなんて失敗してナンボだ。