「人間、好きな道によって世界を切り拓いていく。」
(解説)
今の人の人生は80年、これからの人の人生は100年。生まれてからずっと、社会に望まれる人間になろうと、窮屈に生きてきた。その結果どうだったか、自己肯定感のない、むしろ自分でこんなの自分ではないと、自己を否定する羽目になってしまった。結局、社会にどう思われるかではなくて、自分が自分をどう思うかで人生は決まる。自分が自分らしく生きるためには何をやったらよいのか。もちろん社会の成員として、社会に望まれる仕事はやらなければならない。それが例え自分のやりたくないことであったとしても、しかしそれをきっかけとして、本当に自分のやりたい仕事に出会えたらどんなに幸せだろうと突き詰めた結果、ようやく自己肯定感のあるビジネスに出会えることができた。
ここで龍馬の言葉である。結局は好きな道によって、自ら世界を切り開いていくしかないんだと。普通の人は自分の好きなことを封印して、世間でなるべく評価の高い仕事をしている。それもまた人生である。
もちろん社会であるから、自分の好きなことだけで生きていけるほど甘くはない。しかし、それを目指すことはむしろ望ましいことではないだろうか。最低60まではやりたくない仕事についている人の方が多いかもしれない。でもその後、長い人はプラス40年間もある。それもやりたくないことをやり続けられるのだろうか。
今では40半ばで会社を追い出されることもある。大学を卒業して四半世紀、やりたくない仕事をやり続けて、追い出されてそれで満足した人生なのだろうか。満足できないのであれば、最初から、自分の好きなこととは何なのかを学生時代にもう少し真剣に考えてみた方がいい。現実的には好きなことが社会人になって明確になることの方が多い。自分もそうであった。最初は自分のついた仕事が苦手でしょうがなかった。だけれどもその中で自分に合う、比較的人よりも得意な仕事を見つけられた。
結局好きなことに出会わないと、自分の人生にはならない。あくまでも人のための人生になってしまう。それは妻のため、子供のため、今勤めている会社のため。それが自分のためである保証はどこにもない。無理をしてストレスをためて死んでいくのがおちだ。あるいは生きる屍のような人生を歩む結果となる。起業家は最初から好きなことで臨め。それができる唯一の職種なのだから。
[教訓]
〇人生は所詮好きなことを始めなければ切り開くことができない。
〇人生は、自分の好きなことに出会わない限り、自分のものにはならない。あくまでも他人に尽くすだけの人生でしかない。