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疲労は発想力を奪う

「疲れちょると思案がどうしても滅入る。よう寝足ると猛然と自信がわく。」

 

(解説)

クリエイティブな仕事をやっている人ほど、いつも頭が冴えた状態にしておくべきだから、睡眠を十分とった方がいい。クリエイティブといっても、デザイナーやミュージシャンばかりのことではない。起業家もビジネスクリエイターである。そう考えると弁護士や会計士は頭がいい人の代名詞ではあるが、どちらかというと頭脳アスリートなのかもしれない。元々報酬が時間給だから、夜遅くまで働いているというイメージが強い。でも法律の抜け道を探すような仕事をしている人はクリエイティブな人と言えそうだ。

 

現代人は、朝の通勤ラッシュに始まり、会社では同僚とデスクを並べ、クライアントと会い、帰宅ラッシュか深夜遅く家へと帰宅する。現代人は人間関係に支配され、非常に気を使う。家でも気を使う場合も少なくないが、そもそもアウェイの場所にいる時は緊張にさらされ続けていると言える。疲労はたまる一方だが、その疲れをいやすのは睡眠をおいてない。

 

緊張状態が続くと、細胞を参加させる活性酸素が発生し、体内に疲労因子につながるたんぱく質が増加する。そこで疲労回復因子が発生し、酸化・損傷した細胞の修復にかかるが、疲労が蓄積すると回復が追い付かなくなる。眠っているときには通常あらゆる緊張感から解放される。そのため、睡眠が疲労回復の手立てとなる。

 

さて、疲労の前には2つのサインが現れる。「飽きてきた」「眠い」となってきたら、それは危険信号が出ている証拠だ。世の中の飽きっぽい人は、考えすぎて、ストレスがたまり、疲労回復が困難な人なのかもしれない。さて、上司にぼろくそ言われながら、徹夜も続けて頑張ったプロジェクトがあって、それが大成功を修めたら疲れが吹っ飛ぶ、そんな経験があるかもしれないが、多少気持ちに張りが出て、表面化していないだけで、しっかりと隠れ疲労がたまっているらしいので注意が必要である。

 

ショートスリーパーは体質の問題でもあるし、世の中の天才が全部ショートスリーパーであったわけではないから、できる限り寝ることが一番だ。死んでからゆっくり寝られるからといって、死に急ぐのもどうかと思う。生きているときもぐっすり休めてできる限り健康で長生きした方がいい。

 

また、眠りが足りないと、上手く行かないこともあり、自信を喪失するが、同じ上手く行かなかったとしてもよく眠っていれば、それだけで自信も回復する。自信が回復すれば上手く行く確率も上がる。飽きてきた、自信がなくなった、眠い、そう思った瞬間に休もう。世間でいうところのブラック企業で働いていても、自分のパフォーマンスが失われるから、会社に貢献できない。会社には自分の完全なパフォーマンスを捧げて初めて意味がある。それができないなら、サッサとやめよう。

 

 [教訓]

〇よく眠る奴は、よく仕事のできる奴。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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