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志を持ったら貫け、というか先ず志を持て

「いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。」

(解説)
起業家は通常、志を抱くだろうが、人生の目標を立てたら、その目標に向かって驀進する以外に時間を使うことは全くの無駄である。目標なんて簡単に達成できるわけもないし、簡単に達成できる目標だったら、たかが知れている。つまり他の誰かでも達成できるものだと思っていい。あなただけの人生の目標は、あなただけのものである。そしてあなたにしか達成できないものだ。

資格を取得するというのは目標の一つと言ってもいいが、志と呼べるものではない。ここで志を定義づけするが、志とは「他人には目指すことのできない、自分だけしか達成不可能な目標のこと」だ。昔、アメリカ人に言われたことがある。自分が「ある資格を目指していて、それが人生の目標だ」と言ったら、「その資格を持っている人が日本で1万人いるとしたら、そんなの人生の目標でも何でもないだろう。お前は、1億分の1の人間にならなきゃ意味がない。」と言われてしまったのだ。

そのアメリカ人がものすごく立派なだけなのかもしれないが、日本人とアメリカ人の考え方の違いを見てしまった気がした。だから、日本はアメリカには永遠にかなわないと感じている。こんな考え方を持っているのが日本の何倍もの人口を持っているのだ。経済力が世界ナンバーワンとか、軍事力が世界ナンバーワンとかそんな物だけでアメリカを測れない。そこに住んでいる人の考え方、つまりソフトパワーが間違いなく世界一である。

もう一つ、自分にしかできない目標が志なのであれば、自分以外は誰もできないのだから、自分が途中で辞めたら、その目標は永遠に達成できずに終わる。自分以外の誰かがやるから自分が諦めてもいい、というものならば、それ自体が志とは呼べないだろう。

だから龍馬が言うには、志を持ったら、これだけを達成するためにありとあらゆる手段を取り、途中で弱音を吐いてはならない。そしてその目標が達成できなくとも、志を目指した状態であの世に行け、という。他の状態で死ぬべきでははないのだ。つまり、起業するならば生活が苦しいと言って、他の仕事に手を出すべきではないし、ましてや他の仕事の途中で死んでしまったら、それこそバカのそしりを免れないであろう。

[教訓]
〇志を持ったら貫け。ありとあらゆる手段を取ってその目標を叶えよ。
〇他の余分なことはするな。死ぬなら志ロードで。決して他の仕事をしているときに死んではならない。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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