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効率的な時間の使い方。いつ何をやるかで決まる!

故に三軍には気を奪うべし、将軍には心を奪うべし。是の故に朝の気は鋭、昼の気は惰、暮れの気は帰。故に善く兵を用うる者は、其の鋭気を避けて、其の惰帰を撃つ。此れ気を治むる者なり。

(現代語訳)

敵軍の気を奪うことができ、敵将の心も奪うことができる。朝の気は鋭く、昼の気は緩み、暮れにはしぼむ。戦いが上手なものは、敵の気力が鋭いときは避け、ゆるんだりしぼんだりした時を撃つ。これが気を管理して敵に勝つ方法である。

(解説)

自分の一日を振り返ってみよう。朝起きたばかりは頭はボケーっとしているが、午前中は頭が冴えていて、昼食を取った後、一気に睡魔が襲ってくる。サラリーマンをやっていると睡魔が襲ってきたからと言って、堂々と寝られるわけではない。しかしここで仮眠を取っておくと、その後頭が冴えてくる。午前中と同じくらいの頭の冴えが戻ってくるのがよくわかる。会社として昼寝(シエスタ)を進めているところもあるというが、合理性を感じる。しかしお客様からの電話がかかってくるから、あまり寝られないし、まとめて寝てしまうと、夜の寝つきが悪くなる。15分程度が良いと言われている。1時間寝ようものなら体のバイオリズムが崩れる。自分の場合、夕方に堂々と帰れる会社で勤めたことがないから、暮れにしぼむというほどでもないが、朝から働いていれば、夕方には疲れも来ても当たり前だし、帰れないとは知りつつも、心のどこかで実際は家に帰りたいとも思っているので、気合が乗らなくなるのも夕方だ。

こういった自分のバイオリズムを考えてみて、午前9時会社の始業前に早めに出社して、お客からの電話がならないうちに集中しなければならない重要な仕事を済ませておく。できる限り午前中に頭を使う仕事をしておき、昼過ぎは眠くなることを想定して、営業活動に充てる。しゃべっていれば眠くなることはない。夕方から夜にかけては、社内のミーティングを入れる。どうせ気合も乗らないからちょうどいい。後はお客様からの電話もないから、夜に今日中にやらなければならないことをやってしまう。やらなければならないことだからサボれない。そうやって一日を無駄にしないように過ごすというと、以上のようなスケジュールになる。これは自分のスケジュールだが、9時6時の時間で働けるまともな会社で勤めている人は、前後を凝縮して考えればよいだろう。

人の一日だけを考えても、朝昼夜とそれぞれのバイオリズムがあるのだから、それに合わせた仕事をしていくと、仕事の能率は格段に上がる。

[教訓]

〇バイオリズムを考えて、午前、午後、夕方にそれぞれどんな仕事をしたらよいかを考えよ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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