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リーダーの心得、15か条

それ軍を敗り師を喪うは、いまだ敵を軽んじるに因りて禍を致さざる者あらず。故に師出づるに律をもってす。律を失えば凶なり。律に十五あり。一に曰く、慮。間諜明なり。二に曰く、詰。誶候謹なり。三に曰く、勇。敵衆きも撓れず。四に曰く、簾。利を見て義を思う。五に曰く、平。賞罰均かなり。六に曰く、忍。よく恥を含むなり。七に曰く、寛。よく衆を容るるなり。八に曰く、信。然諾を重んずるなり。九に曰く、敬。賢能を礼するなり。十に曰く、明、讒を納れざるなり。十一に曰く、謹。例に違わざるなり。十二に曰く、仁。よく士卒を養うなり。十三に曰く、忠。身をもって国に侚ずるなり。十四に曰く、分。止足を知るなり。十五に曰く、謀。自ら料りて他を知るなり。

(現代語訳)
敗戦を招く原因は、全て敵の力を軽視するところから生じる。それ故、将軍が軍事行動を行う場合には、次の15のことを心得ておくべきである。
(1) 慮:スパイを活用せよ
(2) 詰:敵情の把握に勤めよ。
(3) 勇:敵が強くてもひるむな。
(4) 簾:利益で心を持っていかれるな。
(5) 平:賞罰を公平に適用せよ。
(6) 忍:よく恥辱に耐えよ。
(7) 寛:おおらかに受け入れよ
(8) 信:正直になり、嘘をつくな。
(9) 敬:優れた人材を登用せよ。
(10) 明:讒言に耳を傾けるな。
(11) 謹:謙虚にふるまえ。
(12) 仁:兵卒をいたわれ。
(13) 忠:身を投げ出して国に尽くせ。
(14) 分:限度をわきまえよ。
(15) 謀:己を知り、敵を知れ。

(解説)
敵の事を良くすることが大切だ。今のビジネスにおいては、競合他社やお客様と言ったところだろう。競合他社との差別化が図れていなければ、お客様から選んでもらえるわけもない。競合他社と比較してどこが強みなのかを訴えられなければ、お客様のハートを掴むことはできない。

利益を上げることを第一としすぎて、顧客から不当に利益を上げたりしてはならない。また、スタッフも大切にせよ。つまり全方面の関係者をいたわれということだ。

[教訓]
〇競合他社や顧客を観察し、良く知れ。
〇関係者をいたわれ。

この記事を書いた人
経営学博士。経営学は座学より実学をモットーに大学院在学時より、サラリーマンで修業。一部上場企業の財務、メガバンクでの不良債権処理、 上場支援、上場後の投資家向け広報、M&A、事業承継等を経験。 数千の経営者と身近に接することが多く、数多くの成功例や失敗例を見てきた。 一人でも多くの成功者を輩出することが自らの天職と考え、現在は独立し、起業家に対して、ファイナンスやマネジメントまわりのサポートを行っている。 起業家モチベーター。
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